【本】『自分の仕事をつくる』の書評・感想【働き方バイブル】

【本】『自分の仕事をつくる』の書評・感想【働き方バイブル】

西村佳哲著『自分の仕事をつくる』の書評。いい仕事とは何か、仕事を自分の仕事にするためには何が必要かを、様々な職種の人々へのインタビューを通じて探る働き方のバイブル。就活生や仕事に悩む人におすすめの一冊です。

初めての書評ということで探り探りですが張り切っていきましょう!

最初の本はコチラ! 自分の仕事をつくる (ちくま文庫) です!

✅ 『自分の仕事をつくる』は どんな人にオススメ?

この本は下記の悩みがある方にオススメです。

こんな方におすすめ

  • 自分の仕事(バイトでもOK)にやりがいを感じていない
  • 就活に向けて何かしたいと思っている大学生
  • 就職活動している大学生
  • 「働き方」に不安がある

現代はいろんな仕事、いろんな価値観があります。さらにAIの登場によって私たちの仕事に対する不安も大きい時代だと思います。

なぜ『自分の仕事をつくる』を読もうと思ったのか

私も不安に思う人間の一人でして、大学2回生で成績も悪くはありません。しかし、いくら学業を頑張ったとしても、大学の学業と就職は別物です。

バイトで塾講師をしたり、こうやってブログを書いたり、そして現在はプログラミングまでやっています。 しかし、どれもピンと来ない。

「好きなこと」を仕事にしていいの?「得意なこと」を仕事にするべきなの?

そんな悩み・不安が溜まったため、この本を読もうと思いました。

✅ 『自分の仕事をつくる』 は どんな本?

仕事とはなにか。「いい仕事」はどこから生まれるのか。仕事を「自分の仕事」にするためにはなにが必要か。八木保を、柳宗理を、ヨーガン・レールを、パタゴニア社を、ルヴァンを、象設計集団を、さまざまな「いい仕事」をする人々を訪ねて回った貴重な記録。働き方が多様になってきた時代、迷ったら立ち戻りたい働き方のバイブルである。文庫化にあたり新たに10年後のインタビューを2本追加。 -Amazon内容紹介より

著者の西村佳哲さんが「いい仕事」をする人々を訪ね、そのインタビューを本にしたというものです。

インタビュー内容→著者の意見→インタビュー内容… の流れです。

この本には1つの仕事に偏らず、様々な職種の**「いい仕事」をしている人の気持ちや考え方、仕事の流儀について書かれています。**

自分のための仕事はしない

優れた技術者は、技術そのものでなく、その先にかならず人間あるいは世界の有り様を見据えている。 −著書、自分の仕事をつくるより抜粋

私たちはどうしても仕事やバイトをしている時って、**「自分の仕事」に目が行きがちです。でも、その先にあるのは、「自己満足」**ですよね。

「自分の仕事は終わったから…」と考えがち。

それを繰り返していくと、「自分でなくてもできる。」「自分は何のためにやっているのか。」と否定的な気持ちになってしまいます。

まぁそれは昔と違って分業化社会だからしょうがないのですが、その仕事の先に「人」が待っていると思うと、雑に仕事をしたり、やっつけ仕事はできませんよね。

「自分が作った商品を買って使ってくれる人がいる。」もしくは「これは誰かの助けになっているのかもしれない。」

そう思うと、自分を律できますし、目的を見失わずに済むということです。

消費者は自分

デザイナーも企業人も、根本的に何よりも前に一人の生活者だ。本当に必要なものは何か、自分にとって大切なものは何なのか。それを捉え判断していく、ごく当たり前のセンスが、モノをつくる人に強く求められている。 −著書、自分の仕事をつくるより抜粋

会社は何か行動する時に統計やら、マーケティングやらと使います。確かにそれも大切です。

しかし、最初に考えるべき対象は自分だということですね。会社に入ってしまうとその当たり前のことを忘れてしまう。

自分が買って嫌な思いをする商品を、売れば誰かが嫌な思いをする。とても当たり前のことです。だから、自分に妥協せず仕事をすることが大切なのだと思います。

このことを再認識した時、僕はとても納得しました。納得はしましたが、こんな誠実なことは、なかなかできるものではないのかもしれません。

必要とされる人材は「仲間の力を引き出す人間」

筆者は現代の仕事は変わってしまったと語っています。

現代は日本ではモノに不自由するということは無くなった時代なのです。

それに伴って現代は「作る仕事」から「考える仕事」に変わったということになります。一人で考えていても、偏りが出てしまいます。

そこで必要とされる人間は仲間の力を引き出せる人間です。

第三者には何が出来るのか。それは「あなたには価値がある」と口で言うことではなく、その人の存在に対する真剣さの強度を、態度と行動で体現することだと僕は思う。 −著書、自分の仕事をつくるより抜粋

私たちが仲間と仕事をする際、一人でできる仕事は限られています。それは大きな仕事であればこそです。

仲間と真剣に向き合うことで、その人と良い雰囲気ができる。結果として、良い仕事になるということですね。

✅ 『自分の仕事をつくる』 の 感想・まとめ

最初は『自分の仕事をつくる』というタイトルだったので、自分一人で活発に行動しろ!という本だと思っていました。

中身を読んで驚きましたが、個人でできる時代だからこそ、他人とつながりで自分の仕事をつくっていけるかもしれないと思えました。

それと、冒頭にも書きましたが

「好きなこと」を仕事にしていいの?「得意なこと」を仕事にするべきなの?

という悩みも何となくバカバカしくなった気がします。

仕事というのはそこそこ続けてみないとわかりませんし、仮に自分には合ってないと思ったとしても、その先に誰かが必要としてくれていると思えれば、それでいいのかなと心にゆとりが生まれました。

気になったという方は是非読んでみてください。

色々なブロガーの方のを参考にはしたつもりですが、こうした方がいいよ〜!みたいな意見があれば、コメントかTwitterでDMください!

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!てばさん(@basabasa8770)でした!

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