『仮説思考』の書評【答えから考える問題解決のコツを3つ紹介】
『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』の書評。BCG出身の内田和成氏が説く「答えから考える」仮説思考の実践法を、響いたポイント3つとともに紹介します。
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今回紹介する本は『仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法』です。
- 著者:内田和成
- 単行本:236ページ
- 出版社:東洋経済新報社
- 発売日:2006/3/31
📚 『仮説思考』はこんな人にオススメ
このような悩みを持つ方にオススメです。
こんな方におすすめ
- 情報収集に時間をかけすぎて、なかなか結論を出せない人
- 仕事のスピードと質を両立させたいビジネスパーソン
- 問題解決のフレームワークを学びたいエンジニアやIT関係者
- 「まず調べてから考える」癖を変えたい人
この本の著者である内田和成さんは、ボストン コンサルティング グループ(BCG)で20年以上活躍されたコンサルタントです。2000年〜2004年にはBCG日本代表も務めた方で、その後は早稲田大学の教授としても活動されています。
コンサルタントとして数多くの問題解決に取り組んできた経験から、 「仕事が速い人」と「遅い人」の決定的な違いは仮説を持っているかどうかだ と語っています。
なぜ『仮説思考』を読もうと思ったのか
僕が『仮説思考』を読もうと思った理由は2点あります。
僕がこの本を読もうと思った理由
・ビジネス本として非常に有名な一冊であること ・PDMとして活躍するために仮説思考をさらにブラッシュアップしたかった
PDMとして仕事をしていると、限られた情報の中で意思決定を求められる場面が多くあります。仮説思考はこれまでもなんとなく意識していましたが、改めて体系的に学び直したいと思い、手に取りました。
📖 『仮説思考』はどんな本?
本書は全7章構成で、仮説思考の基本から実践方法、そしてトレーニング法まで体系的にまとめられています。
大まかな流れ
- 序章〜第1章: 仮説思考とは何か、なぜ「仮の答え」を先に持つことが大事なのか
- 第2章: 仮説を仕事でどう使うか、実際の活用シーン
- 第3章: 良い仮説の立て方、ヒントの見つけ方
- 第4章: 立てた仮説をどう検証するか
- 第5章〜終章: 仮説思考力を日常的に高めるトレーニング法
特に印象的なのは、 「情報は多ければ多いほど良い意思決定ができる」という思い込みを真っ向から否定している 点です。情報を集めすぎると、かえって意思決定が遅くなり、質も下がるという主張は、エンジニアとしても考えさせられるものがありました。
ここからは僕が『ここは響いた!』というポイントを引用しながら、紹介します。
💡 引用ポイント1:情報コレクターになっていないか?
一般に企業は、できるだけたくさんの情報を集めてから、意思決定しようとする傾向が強い。経営陣から社員まで大半が情報コレクターになっている。
ー内田和成、仮説思考より抜粋
これは自分自身にも当てはまる話でした。「できるだけたくさんの情報を取得してから判断しよう」と思ってしまっていたからです。
しかし本書を読んで、まずは 今ある情報で判断し、足りなければ取りに行く という動き方が良いのだとわかりました。情報を集めること自体が目的になってしまうと、肝心の意思決定が遅れてしまいます。
🔀 引用ポイント2:仮説には二段階ある
実際に問題を解決する場合、問題そのものを発見する「問題発見の仮説」と、明らかになった問題を実際に解決する「問題解決の仮説」の二段階の仮説を使う。
ー内田和成、仮説思考より抜粋
これまで僕は、仮説をひとまとまりのものとして扱ってしまっていました。「問題発見」と「問題解決」を分けて考えたことがなかったのです。
この二段階に 線引きしておくことで、自分がいま何に困っていて、そのために何の仮説を立てる必要があるのかが明確になる と感じました。問題の特定が曖昧なまま解決策を考えてしまうのを防ぐためにも、この分解は意識していきたいです。
🎯 引用ポイント3:嫌がる質問も必要
インタビューは和やかに話を進めるだけではいけない。ときには相手の嫌がる質問も必要になる。
ー内田和成、仮説思考より抜粋
正直、これまでインタビューやヒアリングの場では、 相手が嫌がるような質問をすることに対して懸念がありました。 場の雰囲気を壊したくないという気持ちが先に立ってしまっていたのです。
しかし本書を読んで、仮説を検証するためには踏み込んだ質問が必要なのだと理解しました。和やかな雰囲気だけでは本質的な情報は引き出せません。相手への敬意を持ちつつも、核心に迫る質問を恐れないことが大切だと感じています。
まとめ・要約
レビュー:⭐⭐⭐⭐⭐
「まず答えを出してから検証する」という発想は、あらゆる仕事に応用できる考え方です。
- 仮説思考とは、情報が不十分でも「仮の答え」を先に持つこと
- 情報収集に時間をかけすぎず、仮説→検証のサイクルを素早く回すことが大事
- 仮説が間違っていてもOK。間違いに気づくことで、より良い仮説に進化できる
「情報を集めてから考える」のではなく「先に答えを考えてから情報を集める」。このシンプルだけど強力な考え方を身につけたい方に、ぜひ手に取ってほしい1冊です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!てば(@basabasa8770)でした!
