今回紹介する本は『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』です。
著者:洞田貫晋一朗
単行本:200ページ
出版社:翔泳社
発売日:2019/6/12
目次
シェアする美術はこんな人にオススメ
このような悩みを持つ方にオススメです。
こんな方におすすめ
- SNSを通じて集客したいと考えている人
- 具体的にSNSを活用したらいいかわからない人
- 森美術館が人気な理由を知りたい人
森美術館は2018年美術展覧会入場者数1位・2位を独占しました。その理由はSNS活用にあると著者は語ります。
一企業がSNS運用でここまで成果を出すことも珍しいですし、さらにその事例を洗いざらい書籍にしてしまう点も参考になる限りです…。
付録で『Twitter投稿ログシート』もついているので、本格的にSNS運用したい方は使いやすく集計しやすいエクセルシートでした。
このエクセルシートを使えば、会社内の報告も簡単に行うことができます。最強!笑
なぜシェアする美術を読もうと思ったのか
僕がシェアする美術を読もうと思った理由は2点あります。
▼僕がこの本を読もうと思った理由
・ブロガーである僕もSNSの使い方を知りたかったから
・美術館の新しい集客方法を考えたかったから
ブログ・ラジオをメインで活動している僕ですが、どうもSNSには力をいれることができずに困っていました。
この記事をあげている現在でいうと
・Twitterフォロワー:250人程度
・Instagramフォロワー:100人程度
・stand.fmフォロワー:50人程度
という弱小アカウントの結果です。笑
これまではそれほどSNSに注力していませんでしたが、最近は必要性を十分に感じていたので、シェアする美術を手にとってみました。
もう一点は卒業論文で美術館の新しい来客方法を考えていたからです。
個人的ですいません。
しかし、この本はこれまでの美術館の集客導線を根本から覆すようなアイデアがあふれていたので、手に取りました。
シェアする美術はどんな本?
森美術館は2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成しました。その背景には、日本の美術館・博物館の中で最大規模のSNSフォロワー数を活用したデジタルマーケティング戦略があります。本書では、森美術館がこれまで取り組んできた展覧会におけるさまざまなSNSの取り組みを紹介しています。現代アートにおけるプロモーションの最前線を知っていただきながら、アートとSNSの相性のこと、多少の失敗談など、楽しみながら読んでもらえる内容になっています。
-Amazon内部紹介より
▼シェアする美術の大まかな流れ
・海外の美術館の最新SNS運用事情の紹介
・森美術館のSNS運用事例
・実践できる森美術館流SNS活用術
・SNS担当者(中の人)が知っておくべき考え方
筆者の洞田貫(どうだぬき)さんは、2006年から森ビルに入社して広報やSNSなどを担当。
国内の美術館のなかでTwitter、Facebook、InstagramのSNSをあわせるとフォロワー数を最多まで持っていったすごい人物!(2020/07/30現在)
その活躍で様々なインタビューがネット記事になっているので、購入する前に読んでみるとどんな方かわかるかと思います。

SNSこそ、一人を思って投稿
家族や友達に話しかけるときと同じ気持ちで投稿を考える。それが自分のアカウントを愛されるアカウントに変える、基本的なマインドです。
ー著書、シェアする美術より抜粋
SNSと聞くとどうしても多数の人々に向かって大声で叫んでいるような感覚になってしまいませんか?
僕もそんな感じがしていたので、誰にも刺さらないつまらなく、人間味のない投稿ばかりしていたような気がしました。
結局のところ、画面の向こうに一人がいると思って投稿することが大切だと再認識できた一説を引用させてもらいました!
ぶっちゃけ、SNSとか小手先のテクニックは流行りによって、変化していくので合わせていくとしんどいですが、本質的に大切な部分を理解しておけばだいたいカバーできるようになりますね。

広告的な投稿はしない
スターバックスの担当者さんとは、セミナーでご一緒させていただくことがあるのですが、お互いに一致しているのは、「広告的な投稿をしない」ということ。
ー著書、シェアする美術より抜粋
SNSマーケティングをしているのだから、SNSを通じて自社のサービスや商品を売るべき!と思ってしまいます。
しかし、国内でもトップレベルのフォロワー数を持つ森美術館もスターバックスも基本方針として、『提案』をしていると語ります。
読んでみるとわかりますが、企業アカウントとして押しつけせず、ユーザーに近い体温を忘れない投稿を心がけるといいのですね。
僕もブログをTwitterで拡散する時には『提案』を意識してツイートするようにしなければならないことを学びました。

SNSは内側にも発信
SNS担当者は「外」だけでなく「内」にも発信していく「義務」があると思います。
ー著書、シェアする美術より抜粋
最後にSNS担当者という地位がまだ確立されていない現状を変えるために、筆者は「内」に発信することが大切だと言います。
ここで言う「外」=社外への発信。「内」=社内への発信。を指します。
つまり、SNSの重要性を社内への理解してもらうことが大切だということですね。
たしかに、SNS担当者を会社で見ると常にスマホを触っているだけで、伝わりづらいポジションですよね。
なので、社内への知識の共有や可視化されたグラフなどを報告してやっとポジションを確立できます。
他部署では当たり前のように報告・連絡・相談を徹底されていますが、役割が伝わりづらいSNS担当者はもっと徹底しないと理解されないかもですよね。

シェアする美術を読んだ世間の反応
「シェアする美術」大変面白い。企業アカウント運用者向けだが、SNSでの発信でありがちな誤解についてよくまとまっている。何より著者が森美に誇りを持っていることが伝わってきてとても良かった。
— 川戸崇志 (@kawato_takashi) September 29, 2019
2020年11冊目
シェアする美術森美術館のSNSマーケティング戦略が書かれた本なんだけど、運用担当者みたほうが良い!絶対!!
僕たちに相談してくれるクライアントさんにも同じこと伝えてる。
もちろん業種によって手法は変わるんだけど本質はこの本で学べる!この本も色んな人におすすめしよう
— いたやたかひろ | Gaiax_ソーシャル (@itaya_gaiax) April 26, 2020
「洞田貫 晋一朗. シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略 」。所属部署のSNS戦略を考えるために部署員全員が読んだおかげで、IT&SNSに疎いオジサマ達も共通認識ができた。今後は美術館と言う箱での戦略を参考に、事業にどう反映させるかですね。#シェアする美術
— MuneQ (@muku11) April 11, 2020
どうやらSNS運用担当者の界隈でもオススメされている書籍のようですね。
『シェアする美術』を読了した方は、ぜひ『#シェアする美術』をつけてツイートすると著者の洞田貫さんが見てくれているようですよ!素晴らしい!
まさにSNS担当者という感じがしておもしろい試みで、自分のツイートが著者が見てくれるなんて嬉しいですよね〜。
※追伸:2020/07/31
Twitterでこの記事についてツイートしたところ、洞田貫さんだけでなく、森美術館、翔泳社さんに『いいね』をいただきました。( ^ω^ ) 嬉しすぎてドヤ顔です。
シェアする美術のまとめ・要約
レビュー:
SNS運用のハウトゥ本とは違って、森美術館という一つの企業がどのようにSNSを活用したかという実践的内容になっていました。
ハウトゥ本をお探しの方よりは、SNS運用の重要性を肌で感じたい方やお店や会社を経営されている方が読むと効果があるかな〜と思いました。
実はここ最近この書籍を読みながら、僕もSNSの運用を考え初めていて実行し始めてみたんです。笑
すると、少しずつですが、エンゲージメント率が高くなりました。
#ブログ 更新しました!
最近Webプログラミングを勉強し始めた僕らって、案外パソコンに詳しくないですよね????
過去の僕でも理解できるような言葉とわかりやすい例付きでまとめてみました。
新しいMacBookが出ても、とりあえずCPUとメモリだけ見ればOKです!https://t.co/kCBPm9K2AP
— つばさ @大学生ブロガー (@basabasa8770) July 16, 2020
・始めに『ブログ更新』したことを報告
・2文目で『共感』
・「過去の僕でも理解できるように…」「とりあえず」「OK」などのように『軽い気持ちで見てみよう!』と思わせるようなツイートを意識できるようになりました!^^
この本を参考にブログ・Twitter・Instagramを頑張っていくので、成長を見に来てみてくださいね〜( ̄▽ ̄)
SNS運用は大切ですが、逆に「SNSに疲れたよ…。」という方には、『遅いインターネット』がオススメ。
1年で流行が変わるネットの世界から抜け出すには?というような内容が書かれた一冊をみて見てください。
今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。バッチャンでした。